猫の視力はどんな感じでしょうか？

シャム猫（詳細）

猫の大きな目は、すべてを見通せるような印象を与えますが、残念ながら、猫の視力は人間よりも悪いです。猫は10〜20メートル先の静止した物体しか見ることができません。

1. まずは目で確認する

道で猫に出会ったとき、猫があなたを知らないかのような表情をすることがよく起こります。猫の視点から見ると、飼い主を無視しているわけではなく、単に飼い主が見えていないだけです。

猫はそんなに視力が悪いのに、なぜよく外を歩き回るのでしょうか？これは、猫の視覚の欠如を聴覚と嗅覚が補っているためです。しかし、猫はまず目を使って周囲の状況を確認します。周囲に音がすると、猫は音の方向に顔を向けます。これは、猫がその音を目で確認したいという証拠です。

2. ぼやけた形しか見えない

猫から20メートル以上離れたものについては、猫はぼんやりとした形しか見ることができません。しかし、動く物体に対しては非常に敏感です。距離が50メートル以上離れていても、薄暗い場所でも、相手が動けば猫は反応します。これは、ターゲットが獲物または敵である場合に猫にとって最適です。獲物を追いかけるか逃げるかを即座に素早く選択できます。

3. 赤と緑を区別する能力

猫や犬はかつては色盲だと考えられていましたが、最近では、漠然とではありますが赤と緑を区別できることが分かりました。とはいえ、猫や犬は人間のように色を区別することができず、ほぼ単調な世界に住んでいます。

色を区別するのが難しいのは、目の構造によるものです。網膜は光を感知する細胞（桿体細胞）と色を感知する細胞（錐体細胞）で覆われています。できるだけ多くの光を感知するために、猫や犬は比較的多くの桿体細胞を持ち、それに応じて色を感知する錐体細胞の数は少なくなっています。