猫は本当に痛みを怖がらないのでしょうか？

猫は本当に痛みを怖がらないのでしょうか？

私の友人は家で猫を飼っています。先週猫をお風呂に入れていたところ、猫の前肢の内側に長い傷を見つけました。傷は何日も前からあったようでしたが、猫は異常な行動は見せませんでした。猫が困っているようには見えなかったので、友人はあまり気にしていませんでした。それでその後、友人が「猫はみんな痛みを怖がらないの？」と尋ねました。

痛覚神経を持つ動物はどれも痛みを恐れていると思います。では、痛みを恐れているのなら、なぜ痛みに耐えてそれを表に出さないのでしょうか?これは野生で暮らしていた彼らの祖先の習慣に関係しています。自然界で生き残るには適者生存が必要です。動物のあらゆる動きは重要であり、注意しないと天敵に狙われる可能性があります。そのため、病気や怪我をしても、弱点が見つかれば真っ先に捕食対象になってしまうので、我慢して平常心を保つように努めなければなりません。この生存本能は進化の過程で継続的に強化されており、猫の痛みに対する耐性を合理的に説明することができます。

また、この本能は野良猫に特に顕著で、飼い猫にはほとんど見られません。その理由は、飼い猫は人間に長期間飼育された結果、他の捕食動物に捕食される心配がなくなり、当然、命を守るために苦痛に耐える必要がなくなったからです。

飼っている猫が元々野良猫だった場合は、排便が正常かどうか、食生活が急に変わってないか、体重が急に減っていないかなどを定期的に観察するなど、日常生活に細心の注意を払う必要があります。猫が明らかに具合が悪いことに気付いてから動物病院に連れて行くと、獣医はただ首を横に振って「ごめんなさい」と言うだけでしょう。